2013年02年01日 最終更新

まとめる.org流ファーストエイドキット(基本バージョン)

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筆者が携行用に備えているファーストエイドキットを参考までに公開したい。

今回紹介するのは基本バージョンで、実際に出かける際は、季節や場所によって適当に中身を入れ替えて携行している。

想定しているのは、国内旅行やキャンプ・アウトドア、そして災害時の持ち出し用で、2名が3日程度やりくりできる分量を心がけている。

普段は災害発生に備えてバグアウトバッグ(Bug-out bag)の中に保管し、必要に応じて取り出して携行するようにしている。

なお、筆者はファーストエイドキットとサバイバルキット(いわゆる“ピンチ缶”)は分けて準備しているので、ファーストエイドキットの中に火起こしツールなどは入っていない。

全体図 全体図

まず、入れ物はdeuter ファーストエイドキットドライM(→レビュー記事)だ。

同じdeuterでもドライバッグタイプでないファーストエイドキットバッグもあるが、いざというときに中身が濡れていたりすると余計に気が滅入るのでドライバッグタイプを使っている。

ファーストエイドが必要な状況というのは何かしら問題が発生しているのであって、平時とは異なるハードな環境下におかれていることも十分に想定される。
どんな状況でも中身を濡らさずドライに保ってくれるドライバッグは頼もしい。

画像のように中身の詰まった状態で、サイズが横12cm×縦22cm×厚さ6cm、重さは403gだった。

中身の様子 中身の様子

中身全体の様子。

大きく分けて、左列・中列・右列のセクションに分かれている。
左列は同じサイズのポケットが上・中・下と3つ、中列は高さを変えたメッシュポケットが前後に2つ、右列は単体の大きなメッシュポーチとなっている。

いろいろ入れ替えてみたが、取り出しやすさや厚みの問題など、今はこれで落ち着いている。

左列 上 左列 上

まず、左列上から。

ワセリンは、市販のサイズでは適当なものが見つからなかったので、別に容器を購入し詰め替えた。
ワセリンの油分で変質しない素材であることと、漏れ防止にフタにパッキンがついているものを探した結果「メンタム缶」というのがあったのでそれを使っている。
素直にメンソレータムでいいじゃないかと思うかもしれないが、メンタムはヒリヒリして傷や火傷には使えない。
スペースが限られるので、1つあたりにいかに複数の機能を持たせるかがキーだ。

痛み止めとしては、アメリカで購入したTylenol Extra Strengthが入っている。
成分がアセトアミノフェンであること、1錠あたりのアセトアミノフェン含有量が500mgと日本のものに比べて多めであることがその理由だ。

解熱鎮痛剤の成分としては他にアスピリンやイブプロフェンなどが一般的だが、アセトアミノフェンはそれらに比べて胃にやさしく、ともすれば食事が取りづらい状況下での空腹時の服用リスクを減らせると考えたからだ。
また、アスピリンは子供に服用させることができないが、アセトアミノフェンは子供用の解熱鎮痛剤にも用いられており、非常時に大人だけでなく子供にも対応できるアセトアミノフェンを選んだ。

また、アセトアミノフェン含有量について、300mg/錠が多い日本の薬に比べTylenol Extra Strengthは500mg/錠なので当然ながら良く効く。
ファーストエイドキットを利用するケースというのは、あまり安静にしていられる状況ではなくて何かしら行動しなければならない状況の方が多いはずなので、ガツンと効いてもらわねば困るのだ。
特に筆者は日本人としては体が大きいので含有量は多いほうがよい。
万が一、小柄な女性や子供などに分け与える場合は半分に割るなどすることで対応できる。

ちなみに、日本の薬は300mgを1回1錠となっているのに、500mgのTylenol Extra Strengthは1回2錠と記載されている。
国が変わるとこんなにも違うものか。

左列 中央 左列 中央

左列 中央は以下のとおり。

夏の日焼けや冬の乾燥による肌荒れ対策に薬用クリームを用意した。
写真ではどこかの試供品でもらったアフターシェービングクリームが入っているが、これが使い終わったらニベアか何かを小分けにして入れようと考えている。
なお、写真の試供品は念の為2回程使って肌に会うことを確認済みだ。
クリームに限らず、いざというときに自分には合わないということがないよう、使い慣れたものを備えよう。

サージカルテープはニチバンなどのものが有名だが、これは100均の安物。
ファーストエイド用途に限らず、セロハンテープとしても使える。
刃物を使わなくても手で簡単にちぎれるものが好ましい。

左列 下 左列 下

左列 下には液体ものの以下3点が入っている。

液体石鹸はもっていると便利なアイテムの1つだ。
筆者はキレイキレイを入れているがボディソープでも何でも好きなもので構わない。
手洗い洗顔から衣類の簡単な洗濯まで“洗う”という用途に何でも使える。
ただし、当然、沢や池などの自然環境では使わないようにしよう。

殺菌ジェルも使い道がたくさんある便利なアイテム。
手が洗えないときの消毒はもちろん、腋や足など体臭が気になる場合などにも少量塗り込めば匂いの原因となっている雑菌を退治して悪臭を断つことができる。
また、エタノールが主成分なので着火剤としても利用可能だ。

希ヨードチンキはマキロンなどが登場するまで広く一般的に使われていた傷の消毒薬だ。
イソジンとは似ているようで若干違うのでおすすめはできないが、筆者は風邪を引きそうなときなどに緊急避難的に水で希釈してウガイ薬としても利用している。
また、やむを得ず汚染可能性のある川や池から飲料水を確保しなければならない状況で煮沸消毒もできない場合に、希ヨードチンキを水1リットルに対して3~6滴垂らした後30分間おくことで浄水することができる。
この場合、30分経過したあと少量を口に含んでみてヨードの風味が残っていない場合はさらに数滴垂らして30分放置、これをヨード臭が残るまで繰り返す必要がある。

なお、これらを入れる容器は、その材質が薬剤によって変質しないものであるかをきちんと確認する必要がある。

中列 手前 中列 手前

続いて、中列の手前側。

塗り薬は抗ヒスタミン剤系(対アレルギー症状)と抗生物質系(対細菌感染症状)の2種類を用意した。
抗ヒスタミン剤は虫の毒に対するアレルギー反応を抑えて痒みを緩和する。
抗生物質は病原微生物の活動・増殖を抑制し、間接的に体の防衛反応である痛みや発熱などを抑える。
また、どちらにも強力な抗炎症・免疫抑制作用のあるステロイドを含んでいる。

筆者は、抗ヒスタミン剤+ステロイド軟膏として第一三共ヘルスケアの「オイラックスA」、抗生物質+ステロイド軟膏として同じく第一三共ヘルスケアの「クロマイ-P軟膏AS」を選んだ。
それぞれ成分が多めに含まれた比較的強い薬だ。
ステロイドも含まれているので(近年は安全とされているが)日常的に常用するのにはどちらも少し気が引けるが、“ファーストエイド”においては頼もしい薬だ。

綿棒はこれらの軟膏を患部に塗布するのに使う。
汚れた手で患部に直接さわらなくてよいので便利だ。

中列 奥 中列 奥

中列 奥には以下の3点。

絆創膏は念の為に各種サイズを取り揃えて入れてあるが実際はあまり使ったことがない。
小さな傷の場合は消毒だけで済ませてしまうし、それなりの傷の場合は絆創膏を飛び越えてガーゼなどを当ててしまうからだ。

風邪薬も念の為にファーストエイドキットとして組み込んでおり、飲み慣れたものを用意している。

重曹は多用途の魔法の粉だ。
制酸剤として胃酸過多などの胃の症状を抑える医薬品としての使い方から、キャンプなどでの調理器具の焦げ落としなどの洗浄作用、また野菜のアク抜きやベーキングパウダーとして調理にも使える。
筆者はこの重曹1包(3g)に小麦粉(強力粉)150gと砂糖・塩少々を加えて水で溶て焼き上げ、即席のパンを作ることがある。
素朴な味わいで結構美味しい。

右列 右列

そして最後に右列のポーチ部分に以下のものを入れている。

などが入っている。

爪切りはナイフなどではなかなか代用が利かないので持ち歩くようにしている。
写真のものは普通サイズで携行用としては大きくて重いので小さいものを探している最中だ。
ピンセットもトゲがささった場合などになくてはならない。

熱冷シートは、急な発熱はもちろん疲労時の体の火照りを取るのにも使える。

ガーゼや包帯類は手軽に使える小さいサイズのものと、患部の大きさに合わせて切って使える大きいサイズのものを用意している。

ラテックスのゴム手袋は医者が手術の際に利用するようなものだが、これは自分用というよりは見ず知らずの第三者が意識不明で血を流して倒れているケースなど、その方の病気の有無などが不明な場合に備えて用意しているものだ。
人を助けて自分が病気になったり、病気が怖くて人を助けられなかったりするのは悲しい。


以上のような感じで筆者はファーストエイドキットを組んでいる。
夏のキャンプや登山などではこれに加えてポイズンリムーバーなどが必要だろうし、冬であればカイロを入れるかもしれない。
今回紹介したファーストエイドキットには下痢止めが含まれていないのが致命的だが、これは明日にでも正露丸を組み込む予定だ。
また、スペースの関係もあるが、小さなハサミや人工呼吸用のフェイスシールド、脱水症状を起こしたときのためにORS用の粉末(スポーツドリンクの粉末を予定)などもできれば取り入れたい。
まだまだ発展途上中のまとめる.org流ファーストエイドキットだが、進展があれば追記していきたい。

2013.02.01 追記

こう見えても体温計を追加 こう見えても体温計を追加

アプレスの「こう見えても体温計 T101-01」(→レビュー記事)を追加しました。


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